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さて、再び上海の話題ですが、
先週の日曜日は租界時代の巨大な近代建築が残る外灘を訪れてから仕事場に一度戻り、夕方からは地元のスタッフに上海の庶民的な古い街に連れて行ってもらいました。

里弄(リーロン)・・・上海特有の戦前からの低層階の集合住宅は、石造りやレンガ造りの、内部に路地が張り巡らされたまるで城郭都市を思わせます。で、1950年代頃にはまだ市内のほぼ大半がこのような住居形態でしたが、1990年代の大規模再開発以降は取り壊されて跡地に高層マンションが建てられたりなどしたために激減してしまいました。
一説によると租界時代に外国人ディベロッパーによって大量に造られたものなんだそうで、レンガ造りの佇まいからも頷けるハナシだったりします。


まず案内されたのは田子坊・・・
ここは、今では上海屈指の観光地となっている場所でもあります。

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一般道からは想像もつかないのですが、一歩中に入ると夥しい人、人、人・・・
そしてまるで天井の代わりでもあるかのように張り巡らされた電線、電線、電線・・・!

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田子坊は元々はごく普通の里弄だったのですが、著名な画家やアーティスト、外国人が住み始めてからはカフェやショップが増え始め、今では観光客、特に多くの外国人が訪れるトレンドスポットに変貌してしまいました。

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しかしこのグチャグチャのカオス状態はいったい何だ~!?
まるで追われているジャッキー・チェンが屋根から転がり落ちてきそうな感じ・・・

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彷徨いながら奥へ奥へと入っていくと・・・
急に人影がなくなったり未だに住人が居る進入禁止エリアに迷い込んだり・・・

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そしてあてもなく路地裏を歩き回っていると、またいつのまにか元の賑やかな路地へ・・・

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歩きすぎたせいか、混沌とした空気にヤラれてしまったからなのか・・・
なんだか喉も乾いてしまったのでオープンカフェでビールを飲んじゃいましたョ!

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さあ、では陽も暮れてきたので田子坊の喧騒を後にして、しばらく歩いていくと・・・

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周囲をレンガの壁で囲まれた、いかにも昔ながらの里弄といった雰囲気の街に到着しました。

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その立派な門に記されていたのは、
1930、えッ、ブルゴーニュ!?

恐らくは1930年にフランス租界内に造られたからこういった名前になったのでしょうが、なんだか歴史を感じさせてくれますよネ・・・

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住人しかいない、生活感溢れる実に静かな空間・・・

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このブルゴーニュは、そこに停まっていたクルマやバイクさえなければ、まるで戦前のフランス租界時代や旧日本軍の軍靴が響いた時代を容易に想像できるタイムスリップ感満載の場所でした。

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田子坊、ブルゴーニュ、2つの里弄の路地裏で遊んだ短い時間は、列強が競って建てた壮麗な近代建築が並ぶ外灘地区とはまた違った、いにしえの上海の魅力を僕に教えてくれたのでした。。。