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今回の上海出張では、実はチャンスがあれば仕事の合間にクラシックホテルを訪ねてみたいと思っていました。

で、狙い通り?時間が出来たので、昼前に上海でのお気に入りの場所である外灘へ。
The Bund と呼ばれている租界時代の近代建築が立ち並ぶエリアでたまたま見つけたのが、この「ウォルドルフ・アストリア」という優雅な外観を持つクラシックホテルでした。

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正式名称は『 WALDORF ASTORIA SHANGHAI ON THE BUND 』。
2011年創業のヒルトン系最高級ホテルで、
ホテルとしての歴史は浅いのですが、その建物は戦前の上海クラブのものなんです!

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ではその重厚な扉を開けて・・・
ちょうど昼時なのでランチでも。
まァどんなに高くたってカードで払えばいいし、
この期を逃すともう当分来れないだろうしナ・・・


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そのエントランスの階段は、超高級ホテル独特のセレブ感溢れるオーラがあるかと思いきや、温もりを感じるクラシックな佇まい・・・

しかしその次のドアを開けた瞬間!

・・・と、ここから先は後に置いておき、
背後の新館に入っているレストランでまずはランチです。

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中庭に面した広々とした空間はいかにもホテルのカフェ/レストランといった感じなのですが、そこでアイスカプチーノと2ディッシュのランチコースを。

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しかし・・・メインにビーフサンド頼んだのにその前にパンが出てくるのかァ~
なんか不思議だよなァ・・・

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ところでこのウォルドルフ・アストリア風サラダが美味かった!!
細かいレタスの上に青リンゴやブドウのスライスがたっぷり載り、クルミがトッピングされているんですが、蜂蜜の薫りがするドレッシングで和えてあってなんともいえない優雅な味がします。
肝心のビーフサンドは・・・
まァ、フツーかな。
僕の嫌いなタマネギ入ってたし…
それにフランスパンは大きすぎ!
なんか、ビッグマックの方が旨いかナ・・・
な~んて貧乏性の僕はすぐに思っちゃたりして。
セレブにとってはこういうのがお好みなのかもしれませんけどネ・・・

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さあ、ランチ代260元(4400円)を払って、
いよいよ待望の建物探訪です。

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このホテルは1911年、もう百年以上前に建てられた上海クラブビルが中心になっているのですが、そこはいかにも当時の上海に居留していた欧米のエリート達が酒を酌み交わしたり親交を深めに訪れた場所らしく、実に上品な落ち着いた空間。

しかしチェックアウトとチェックインの間の時間帯とはいえ、人影が見当たりません。このネオクラシック様式の近代建築・・・ほぼ独り占め!?

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そして、この「ウォルドルフ・アストリア」のクライマックスとでも言うべき見せ場は、このふんだんに大理石が奢られたサンルームを兼ねた吹き抜けのエリアでしょうか・・・

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その美しさ、漂うエレガンスに・・・しばしコトバを失ってしまいます。
純白の眩い円柱、咲き誇るシャンデリア、
壮麗な空間なんだけど、不思議と温かみがあって思わずソファに腰掛けたくなってしまうという・・・

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しばし寛いだあとは、暗い階段をゆっくりと踏みしめて二階へ。

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上りきって光が差し込む先には、
Rを描くチェック柄の大理石と金属製の手摺・・・
もうこれは芸術作品の中に自分が取り込まれたような気分になってしまいます!

ではしばし、その華麗な建築様式を・・・

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百年前の上海社交界へ・・・瞬時のタイムスリップを経験して階段で一階に降りてくると、エントランス脇の奥まった場所には小さなベンチと丸窓のある小空間がありました。

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きっと階上のボールルームで知り合った紳士・淑女は、こんな場所でThe Bundの景色を眺めながら口説き・口説かれ、したんですかねェ~

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そんな情景がリアルに妄想できる、優雅な時間もあっという間にオシマイです。
さあ仕事に戻らなきゃ。

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ちなみに夜の「ウォルドルフ・アストリア」はよりエレガントに光り輝き、

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上海租界時代の栄華を今に伝えていたのでした。。。