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僕のように横浜に住んでいる人間にとっては、
中央線沿線は交通の便が今ひとつよくないので縁遠いエリアだったりします。
しかし戦後の高度経済成長期以降、この辺りに花開いたエンターテインメント分野を中心とした独自の文化みたいなモノは非常に興味深く・・・

ということで、昨日は荻窪にあるそんな空気を代弁してくれる場所?
もはや伝説とも言える老舗喫茶店の「邪宗門」に行ってきました!

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荻窪駅北口を出てすぐの小さなアーケード商店街に入ると、
ハーフティンバー調の外観を持つ瀟洒な店が・・・
創業から今年でちょうど六十五年、
とても品がある店構えです。

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ではさっそく店内に・・・

一階の厨房周りは長い年月を経てきて既にカオス状態?
そしてヒトひとりが身を屈めてやっと通れる急な階段を登ると・・・

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そこには琥珀色の素晴らしい空間が!

アンティークを誂えたのか?
誂えたものがいつのまにかアンティークになってしまったのか?

古びたランプや絵画、時計・・・
そこにはなんとも言えぬノスタルジックで、ちょっと不思議で、とても豊穣な香りが・・・

邪宗門という喫茶店は、かつては何店舗か存在したのですが、閉店が相次いだ結果ルーツである国立の店のイメージを色濃く残すのはもうここだけのようです。

さほど広くはない店内・・・しかし被写体としては見どころ満載!
さあ、しばしその様子を。



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ちなみに僕がオーダーしたのはアイスコーヒーとホットケーキ。
なにしろ昼飯抜きだったもんで・・・
しかし陶製の灰皿の重さにはビックリしたなァ~



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ところで、こういった歴史を経てきた店に来る客はだいたいが僕と同年代以上の方が多いものですが、
不思議なことにここは若者ばかり。


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65年の歴史が凝縮されたかのような濃厚な空間を持つ荻窪「邪宗門」・・・

しかし決して敷居が高いわけではなく、そのなんとも言えない居心地のよさは、
壁に残るハートや相合い傘の落書きにも表れているように、
その時代、時代で若者に愛されてきた・・・という証なんでしょうねェ。。。