さて、日枝神社裏の「山の茶屋」で美食とタイムスリップを楽しんだあとは、
赤坂の歓楽街をウロつくことにしました。
そしてふと、あの大好きだったBARのことを思い出したのです。
十年近く前・・・現場で働いていた当時まではよく訪れた、
路地沿いにあったBAR「グリニッチ」・・・
まだサカスなどなかった頃のハナシです。
確かこのブログでも一度ご紹介したことがあったような。
でもご主人も高齢だったし、さすがにもうやってないかなァ・・・
それどころか更地になってたりして・・・
いろんなコトを想定しながら記憶を辿り、狭くて暗い小道をチェックしながら彷徨っていると・・・
ありました!
その懐かしい佇まいもそのままに。
しかし中の灯りは消えています。
やっぱヤメちゃったのかナ・・・
でも建物だけでも残っててよかった・・・
と思い、立ち去ろうとしたその時です。
なにやら遠くから背の縮こまった老人が手押し車を引きながら
こちらの方へ近づいてくるのが見えたのは!
「グリニッチ」のマスターだ!!
久しぶりに話をしてみると、
今は夜の8時半から店を開けているんだとか。
あまりに嬉しかったので、近所の喫茶店で時間を潰して出直すことにしました。
温もりのある灯りがともった「グリニッチ」・・・
とっくになくなって、
もう来ることもないと思っていたけど、
なんだか奇跡が目の前で起きたような気分です。
木の扉を押し開けて中に入ると・・・
そこには、
昔と寸分違わない、
もう泣きたくなるほどのDeepな郷愁を誘う世界が・・・
バーカウンターに取り付けられたRが美しい真鍮製のパイプや
素朴な色合いのライティング、繰り返し用いられている格子状の装飾・・・
なにもかもが当時のままに息づいています。
BAR「グリニッチ」は今から60年前の昭和34年に四谷の荒木町でオープンしたのですが、
43年前にこの赤坂の地へ内装もろとも移転してきました。
なので終戦直後に流行ったと思しき山小屋風の店舗がそのまま残されているんですよねェ~
ここには、なんだか昭和30年代の空気がそのまま漂っているかのような・・・
ところで件のマスターは御歳90才!
もしかすると都内最高齢バーテンダーなのかもしれませんが、
至ってお元気で相変わらず競馬がお好きなようでした。
で、まずはジントニックを・・・
店は夜中の1時までなので、5時間弱を立ちっぱなしで働いている老マスター・・・
90歳というその年齢にも驚いてしまいますが、
しかもジンとウオッカと焼酎を混ぜ、香り付けにベルモットを入れたカクテル(?)を
少量ずつチビチビやりながらなんですヨ・・・
ちょっと飲ませてもらったんですが、結構キツいんだよなァ~コレが・・・
ジントニックをお代わりして、
実にいい気分・・・
奇跡的な再会に、乾杯です。
どうか、いつまでも。。。
彷徨ってなくてもう少し早ければアウトでしたね。
生涯現役、健康の秘訣のようですね。
競馬と強いお酒がエネルギーなんですね。
ofc 様
再開発が進む赤坂なので、てっきりもうなくなった思っていた店なんですが、まだやっていたとは嬉しい発見でした!
都内でこれほど雰囲気のいいBARは、もうあまりないと思います。
いつまでも元気で続けて欲しいですよね〜
マスターお元気で・・なんか嬉しいです。
2009年の11月に、グリニッチ50周年のパーティに行きました。
その年の12月27日、私はブログを始めたんですが・・
その前日、2009年12月26日のE49FXNさんのブログ記事が、
BAR グリニッチの記事で、すごく驚いたことを思い出しました。
ちょうど10年前・・
マスター石橋さん、ほんとお元気でよかったです。
まさかまだ続いていたとは思わなかったので、
嬉しい驚きでした、
相変わらずのノスタルジックな雰囲気・・・
そういえばクライアントからの帰りに会社に戻らず、
開店直後のグリニッチに行って飲んだこともありました・・・
マスター、いつまでもお元気で、
続けて欲しいですよネ。。。
僕が名古屋泊の時に必ずってほど立ち寄るBar another you
のマスターも80歳~の方ですが何とも言えないくつろぎと
安心感があります。是非行ってみたいです。
赤カブリオレ 様
いやァ〜タイムスリップ感満点のコースですョ!
いらっしゃる場合のホテルは、やはり赤プリでしょうか…
シメは赤プリのクラシックハウスのBARとか、もう最高ですね〜
今は無いスターライト・ラウンジの大御所。
彼の作るジンライムは最高でした。懐かしい。
赤坂ってもう旧い店がほとんど残っていない感じなんですよねェ~
その中にあってこのグリニッチは奇跡的に生きてるって思いました。
あ、このすぐ近くにも半世紀の歴史を持つ珈琲専門店があったんですョ!
で、それはまたの機会にでも。。。