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さて、コロナ禍第3波が怖いので家にこもってつくっていたジオラマがやっと完成しました。
いつものように1/87のHOスケール、iPhoneよりも小さなサイズで再現したのは、
ホンダが初めて世界を制した1965年メキシコ・グランプリです。

モチーフは『オートスポーツ』誌の1965winter号の表紙に使われた一枚の写真・・・
実はこれに魅了されて、3D化しようと思いました!

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おそらくはメキシコ・グランプリのテストランか予選途中でのショットだと思われますが、
1.5リッターF1の最終戦ということで必勝を期すホンダは、エースのリッチー・ギンサーがRA272のマシン状態について真剣な表情でチーム監督の中村良夫(赤い帽子)や2ndドライバーのロニー・バックナムと話し込んでいます。
かたや奥の方ではゼッケン22番、旧型のロータス・BRMでこのシーズンに参戦したレジ・パーネルチームのドライバー、イネス・アイルランドがスーツ姿の関係者二人となにやら深刻そうに・・・
戦闘力が上がらないマシンに彼のフラストレーションも頂点に達してしまったのでしょうか?


この後、
ホンダとギンサーは初のグランプリ制覇を成し遂げ、
アイルランドは予選途中でチームを解雇、代役のボブ・ボンデュラントも本戦ではリタイヤとなります。

F1グランプリの光と影・・・


この写真は、そんな予兆を見事に捉えていると思いませんか?

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ところでジオラマ化するにあたっては、
二台のマシンは1/87スケールで唯一の存在?アサヒ飲料の缶コーヒーWONDAのオマケを改造。
フィギュアについては今回はすべてドイツのプライザー製を使用しました。
(結構なお値段するんですよねェ~)
なのでフィギュアのガタイが良すぎて中村監督がなかなか日本人っぽくならず・・・

また、荒れたエルマノス・ロドリゲスサーキットの路面や劣化したコンクリ製の建物、特徴的な壁なども意識してつくってみました。
ピット上に張られたテントはいい感じの布を求めて町田にある手芸材料店のオカダヤまで買い出しに行ったんですがいかがでしょう???

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日本のクルマ好きにとっては忘れることのできない金字塔、
ホンダRA272とメキシコ・グランプリ・・・
その本戦前のピットの緊張感が少しでも伝わるといいなァ。。。